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ARTIST
藤井 誠治
Seiji Fujii
木一つ一つの素材との出会い。存在するものを感覚と触覚で彫りだしていく。
そして「漆」を塗り重ねる。それは運命的な邂逅となり、
違う次元の造形物へと生まれ変わる。
藤井作品はこの彫りの力強さや荒々しさが見る者に印象づけられるが、
内側が箔で仕上げられ作品や底まで綿密に神経を配る繊細さも同時に持ち合わせる。
この力強さと繊細さの共存と重なり合いが、作品に緩急をつけ、その魅力を最大限に引き出す力になっている。
漆という素材、塗りや研ぎという技法により伝統の精神性を継ぎつつ、
漆の未来を見据えている。
新潟県山古志村に生まれる。
美しい山々、段々畑、冬の雪や美しい四季など豊かな環境に育つ。
20歳で日本全国の放浪の旅にでる。旅の途中で長野の漆作家 杉下繁氏の
作品に出会い衝撃を受ける。
杉下繁氏の勧めに従い東京にて彫刻、絵画を学んだ後、長野県に帰り、本格的に
漆の修行を行い木地から漆の精製、加飾まで漆作りのすべてを習得する。
また漆以外の表現も学んだことにより最初の造形から仕上げまですべて自分で行うことで、
内なる精神を漆でより豊かに表現することが可能になる。
経歴:
1951 新潟県山古志村生
1977 木曽楢川村平沢に移住
長野県展、三軌会、日本新工芸展入選
1986〜87 金閣寺修復工事参加
1987〜88 日展入
NHK男の食彩 紙上展
NHKプロジェクトX金閣寺修復工事参加放映
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